【レンジャーズ】ジェラード政権3年半の振り返り
先日、スティーヴン ジェラード氏がアストンヴィラの監督に就任することが発表されました。
今回はジェラード政権下の約3年半を振り返り、今後のレンジャーズについての展望について書いていきたいと思います。
ジェラード以前のレンジャーズ
2015-16
このシーズンは2部リーグ所属。2部を勝ち点81で優勝し4部降格から4年で1部復帰。
主な所属選手
DF:ジェームズ タヴァ―ニア(50試合15得点)
現在代表に選ばれてもおかしくない活躍を見せている現キャプテンは2部時代の15年から所属。
この時からSBとは思えない得点力を見せていた。
DF:リー ウォレス(50試合9得点)
2019年まで所属したDF。現在はQPRで現役を続けている。
このシーズンは全試合に出場し2部優勝に貢献。
GK:ウェズ フォデリンガム(50試合0得点)
絶対的な守護神として君臨しこちらも全試合に出場。現在はシェフィールドユナイテッド所属。
MF:ジェディオン ゼラレム(28試合0得点)
アーセナルユース出身の有望株(だった選手)。ローンで加入しシーズン終了後に退団。
2016-17
1部残留、そして上位進出を目標に以下の選手を獲得。
元イングランドU19代表MF ジョーダン ロシター(リヴァプール)
元イングランド代表MF ジョーイ バートン(バーンリー)
元スコットランド代表GK マット ギルクス(バーンリー)
※バートンはチームメイトに対する不適切発言を重く見たフロントが同選手に謹慎処分を科すなど問題を起こし半年もたたずに退団。
1部昇格1年目は3位でフィニッシュ。
このシーズンも監督交代が2度あった。
監督
マーク ウォーバートン(~2/10)
グレアム ムーティ(2/10~3/12)
ペドロ カイシ―ニャ(3/13~)
2017-18
3位(38試合21勝7分10敗:勝ち点70)
EL予選に出場するもルクセンブルク1部のチームに敗戦し敗退。
現エースのアルフレド モレロス(HJKヘルシンキ)やライアン ジャック(アバディーン)、グラハム ドランズ(ノーリッジ)、デクラン ジョン(カーディフ)などが加入。
モレロスが1年目ながら14得点を記録。
2度監督が交代。
シーズン途中でニコ クラニチャルなどが退団。
監督
ペドロ カイシ―ニャ(~10/26)
グレアム マーティ(~2018/5/1)
ジミー ニコル(~5/31)
ジェラード政権(2018/6/1~2021/11/10)
2018-19
2位:38試合23勝9分6敗
スティーヴン ジェラードが監督に就任。
古巣のリヴァプールからライアン ケント、ジョン フラナガン、オヴィエ エジャリアの3選手を引き抜き(エジャリアは12月にローンバック)、アラン マクレガー(ハルシティ)、コナー ゴールドソン(ブライトン)、ボルナ バリシッチ(オシエク)、ロス マクローリー(ユース)、ジャーメイン デフォー(ボーンマス)、カイル ラファ―ティー(ハーツ)、グレン カマラ(ダンディーFC)、スコット アーフィールド(バーンリー)、スティーヴン デイヴィス(サウサンプトン)など近い将来の優勝に向け大型補強を敢行。
長年チームを支えたケニー ミラー、ブルーノ アウヴェス、デクラン ジョン、カルロス ペーニャなどが退団。
モラレスが17得点、タヴァ―ニアが11得点、アーフィールドが10得点と大活躍。
タヴァ―ニアは14アシストも記録するなどSBながら多くの攻撃に関与。
2019-20
2位;29試合21勝4分4敗(Covid19の影響によりシーズンが途中で終了)
ジェラード政権2年目。
ジョー アリボ(チャールトン)、ケマル ルーフェ(アンデルレヒト)、セドリック イッテン(ザンクトガレン)、フィリップ へランデル(ボローニャ)、シェイ オジョ(リヴァプール)、ヤニス ハジ(ヘンク)などが加入。
カイル ラファ―ティ―、ジョーダン ロシター(ローン)、リー ウォレス、グラハム ドランズ等が退団。
タヴァ―ニアが11得点10アシストの大活躍、新加入のルーフェが10得点、モレロスは11得点。
こちらも新加入のハジが9アシスト。
2020-21
1位:38試合32勝6分0敗勝ち点102
ジェラード政権3年目。
マクレガーの後継者としてジョン マクラフリン(サンダーランド)、ユースからネイサン パターソン、カルバン バッシ―(レスター)、ジャック シンプソン(ボーンマス)などを獲得。
ジャーメイン デフォー、セドリック イッテン、ケマル ルーフェ、レオン バログンが完全移籍に移行。
ウェズ フォデリンガム、ジョーダン ロシター(完全移籍)、ロス マクローリー、 ジョン フラナガン等が退団。
歴史的な無敗優勝を果たした昨シーズン。参戦したELでも決勝トーナメントに進出もスラヴィアプラハに敗戦しベスト16で敗退した。
絶対的王者として君臨していたセルティックの不振もあり勢いに乗ったままシーズンを走り切った印象が強く、ジェラード監督の3年間の集大成ともいえる結果だった。
なんといってもネイサン パターソンの飛躍が目立ったシーズン。ユースから昇格したばかりのシーズンで将来的な主力定着を期待していた若手がブレイクのきっかけを掴んだのはEL アントワープ戦。
途中出場からゴールを決めシーズン終了後にはEUROのスコットランド代表に選出された。
2021-22(~11/13)
今シーズンからデフォーがコーチ兼任となりジェラードは残留。
追う立場から追われる立場となり王座を守ることが目標となるシーズンだったが13試合を終えて既に1敗を喫するなど状況は変わり始めている。
そして昇格組のハーツが3位となるサプライズも。
新戦力はジョン ランドストロム(シェフィールドユナイテッド)、ジュニーニョ バクーナ(ハッダースフィールド)、ファッション サカラ(オーステンデ)等で既存の選手の流出を防ぐことをメインに移籍市場を過ごした。
そして11月11日、ジェラードがアストンヴィラの監督に就任することが発表されました。
Aston Villa Football Club is delighted to announce the appointment of Steven Gerrard as our new Head Coach. 🟣
— Aston Villa (@AVFCOfficial) 2021年11月11日
同氏の今後の成功を祈ります。